2023.11.27

集中治療のご案内

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2023.02.01

日本の凋落

マーフィーの法則は「起こる可能性のあることはいつか実際に起きる」と言います。コロナ禍の中2022年は衝撃的な事件が続きました。

国家プロジェクトでの国産ジェットMSJの開発撤退に続き、この2月17日には日本のJAXAのH3大型ロケット打ち上げ中止の後、18日には北朝鮮は大陸間弾道ミサイル「火星15号」を打ち上げ、日本の排他的経済水域EEZに落下させました。このミサイルの後継である「火星17号」は液体ではなく固体燃料を用いており、奇襲で米大陸を照準にできるといいます。もちろんシェルターもない日本の都市は一発で沈みます。

その国の科学技術の力を示すこれらの航空機やロケット産業、かつて零戦やYS-11を輩出した日本の凋落はここまで深刻です。

北朝鮮の技術者は失敗すれば一族収容所へ送られるから命懸けで研究するしかなく、日本の技術者とは研究への姿勢が違うといいます。東大の上位30人に多い中国の留学生は、サークルとかバイトはせず大学と下宿の往復のみで必死に勉強するらしい。

最先端の研究の進行上頼るべき、自然科学の論文で中国は質量とも米国を抜いて世界一に、特にAI研究では論文数は米国の約2倍の4万3000本、日本は16-19年6位から12位まで下がっています。デジタル競争力はシンガポール2位、5位に香港、8位に韓国、日本は29位、コロナ禍で露見した低学歴国日本(5/20日経1面)が再現されます。

中国は合弁という形でノウハウをすべて出させ、吸収が終われば解消します。この方法で、新幹線を川崎車輌から技術移転し、世界に中国高速鉄道を作り、シャープは500億で中国系台湾企業に身売り、杭州に中国資本で1兆円の液晶技術の工場を建設しV字回復しました。日本政府は守りませんでした。以前の通産省なら身を張ってこれらを守ったと思いますが、、、 最後に残ったリニアの技術も中国がより早い記録をだしたそうです。日本が世界一席巻していた産業の根幹を支える半導体産業も、政府の無策により今や周回遅れで世界に追いつけないと言われます。

私の学んできた歯科医学でも、かつて敗戦時80年差がついていると言われ、我々のすぐ上の先輩達から船底で米国に渡り、敗戦国と人種差別に苦しみ、必死に欧米の学術を学んできました。

最新の2月19日の日経新聞では国内総生産GDPで米国、中国に次ぐ世界3位の日本にドイツが肉薄、近々インドに抜かれるとのことです。その内容が深刻で20年前と比較すると日本は1%しか増えていないのに米国も2倍、中国はなんと12倍になり、いずれ米国を抜くか否か、、、が議論されます。

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実際の一人当たりのGDPはかつて韓国や台湾の2倍ありましたが、今は同じレベルの27位、世界の中等国に過ぎません。生活水準がそれなりに維持しており実感がないのは、国民一人当たり1000万円にもなる史上最高額の国の負債により辻褄合わせをしているからです。日本の国債のGDP比は262.5%で太平洋戦争時の戦時国債より大きく、深刻な累積政府債務に直面しています。

国民の平均給与年収も1995年から2021年にかけ96.9%にダウンしており公務員の給料以外は民間の給与は上がっておりません。自由な企業努力を許認可権で押さえる官尊民卑の日本です。

年純利益1兆円のソフトバンクグループSBGは2007年3月以降の15年間で法人税を支払ったのは4年に過ぎず(8/20日経1面)孫正義氏に比べ、片や有能な日本人ホリエモンは前科者ですか?これでは日本の若者が希望を持たないのも無理かねないと思う。

GDP3位に迫る同じ敗戦国ドイツは首相以下国を挙げての通商産業経済政策で、1995年から2021年にかけ年収は168.2%にアップしており、何より環境対策と両立、過去の反省により東独併合時の莫大な財政負担もほぼ無借金で切り抜けております。日本は戦前はアメリカ、戦後はドイツを模範にすべきだった。

日本の出生率は1975年に2.0を下回ってから低下傾向となっており2005年には1.26まで落ち込み、1.45前後を維持しております。この間に死亡者を考えると総人口は2053年に1億人を割って9924万人になると予測されます。特に、生産人口は2056年には5000万人を割り、その内でも年少人口は2056年には1000万人を切り少子高齢化が加速されます。

子供の発育状態に目を向けますと、甚大な学校健診のデータより、戦後から上昇を続けていた身長・体重ですが、身長は平成6~13年にピークを迎えその後横ばいの傾向。体重は平成10~18年あたりにピークを迎え、その後は減少傾向となっています。

体力・運動能力調査の基礎的運動能力については、高かった昭和60年頃と比較すると、依然低い水準で、コロナ禍の2021年、2022年の小学校のスポーツテストは史上最低を更新しました。運動習慣が2極化し、世界に通用しているアスリートをはじめスポーツで成績が向上している日本人は英才教育的な約20%であり、残りの80%は低下しています。

また、朝鮮半島の朝鮮人と西日本の日本人は人種的にはほぼ同じですが、平均体重で3㎏平均身長で3㎝差がついています。

このような日本の凋落は行財政改革、教育改革、少子化対策をとらなかったつけですが、これらの対策は次回に予定します。

2023.01.01

衝撃的な2022年

私こと、昨年はライオンズクラブ歴10年も過ぎ、例会皆出席の表彰もされました。新しいメンバーも増えたこともありでそろそろクラブから休ませてほしいと漏らしましたところ、JC時代からのメンバーの方々にそれは困ると慰留され、ライオンズは先生のような博士でインテリジェンスが必要とまで言われました。

それならばと、若いメンバーのような貢献はできませんが、自由な発想で論理的科学的に、現在と歴史の見識を、不定期ですが書かせていただくことになりました。

最初に断っておきますが、日本は民主主義社会ですので、当然政治的な話も避けて通れませんが、あくまでライオンズ目線で中立で、政党党派に偏ったものではないよう、論理的科学的な見地ですすめます。

まず、今年の年賀状は下記のようにしました。

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(解説いたしますと) 衝撃的な事件とは、ご存知のように2022年2月24日からのロシアによるウクライナ侵攻、さらに7月8日の安倍元首相襲撃事件がありました。ウクライナ侵攻は第2次世界大戦以降文明国ではありえないと考えられていた本格的な戦争です。ここで日本政府のとった対応が問題です。まず、G7の国の中で最も資源が乏しく自給率が低い日本がなぜ経済制裁に加わるのか、相手のロシアは資本大国で逆に日本が参ってしまいます。現にサハリン2が止まれば10%の電気が不足し、家庭の節電ならともかく工業界では10%すなわち2時間半電気炉は止まります。医学界なら救急医療などでは死者が出ます。

そしてすぐに在日のロシア外交官を追放しました。これにはびっくりしました。こんなことをしたらロシアに宣戦布告するようなものです。太平洋戦争の時でさえ、開戦後アメリカ大使館の外交官は家族と共に汽船で本国に送還しております。これが儀礼です。

日本がNATOに入っておればいいですが、NATOは第5条に1国に武力攻撃が行われたなら全締約国の抗争とみなす集団的自衛権があります。わが国は日米同盟以外の防衛はなく、アメリカは世論で動く国だから、日本のためにアメリカの青年が死んでいったら、いつ状況が変わるかもしれません。

ウクライナは開戦後すぐ武器が少なく火炎瓶の作り方をTVで流しました。日本ではそんなことをしたら公安警察が飛んできます。

日本の若者はウクライナのような愛国心はありません。仮にあったとしても、銃さえ扱えません。義務教育で基本的医学知識、例えば救急蘇生すら教えていません。戦車は300車両、銃弾の備蓄は2週間分しかなく、北海道から南西諸島へ運ぶ手段がないといいます。部品不足は深刻で自衛隊の稼働率は5割強で戦闘機を守る格納庫もなく物量で中国に追いつけません。そもそも平和憲法のもと日本に戦争はないという前提です。

ウクライナに対しては経済制裁よりも人道支援すべきです。ウクライナ人は日本よりIT教育もされており、移民として大規模に受け入れるべきです。それならG7でも顔が立ちます。

安倍元総理襲撃事件及びその後の国葬に関しては安倍政治の評価も含め政治的すぎますので今はコメントしませんが、外交面の貢献は大きく、世界に対し安倍元総理に代わる政治家は当分出てきません。日本にとっては損失です。また密造の銃で昼間の公道で起きた点で、日本は平和で治安のよい国というイメージは消えました。残念です。ただ、野田元総理の追悼演説はすばらしかった。民主主義は残ったと思いました。

次回は日本の凋落についてその実態と対策を書く予定です。

2022.01.27

「作家の口福」記事より

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2021.01.01

謹賀新年 2021年元旦

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旧年はコロナ禍に終わりましたが、お元気でお過ごしでしょうか?

欧米先進国が軒並みGDPを急落したのに、都市封鎖に成功した中国はGDPを成長に戻し、2028年には米国を抜き世界一になる予想です。中華思想に基づき負けを認めない人民解放軍は英国から香港を、次に台湾、鎌倉幕府の日本を経済的属国にするのが宿願とも聞かれます。私達の世代が信じてきた日本的な民主主義は一体何だったのか?長州閥が国土を灰にした明治維新の過ちではなかったのか?

人生がマラソンなら70才は35㎞、まさに胸突き八丁の日々です。しかし勝負はここからです。経済の見込みがなくデフレが再燃するこの国難に立ち向かえるか。今日本に必要なのは感染と植民地化を防止した鎖国、オランダを通じ、天然痘を撲滅した幕藩、近代医療を実践した赤ヒゲ先生では。

2020.06.29

コロナ禍に考察する

IMG_4322新型コロナウイルス感染症に関して、私ども医療従事者は破れた防護服など乏しい医療環境で頑張っております。しかしながら、日本政府の対応のまずさもあり、間違った認識をされ一部誤解もあります。正しい学会等からの認識を知ってもらう必要があります。

まず、感染症の基本は早期検査・早期隔離です。その点未だ日本だけはご存知のように検査が不徹底です。今は一部認められましたが、唾液による検査を早期にすべきでした。

それと、臨床を知らない素人に近い保健所にPCR検査の権限を任せたのが間違いでした。現に、アメリカのロサンゼルス郡1000万人では早期に唾液検査を導入し実施しています。ニューヨークでは医学生や獣医まで動員して検査を実施しています。

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最も唾液検査を扱い慣れている歯科医や歯科衛生士によるPCR検査を早期に認めるべきでした。日本の官僚主義の弊害がまた露見しました。アベノマスクなどは論外で、あの500億があればシャープを中国系台湾企業に売り渡すことはなかったのにと悔やまれます。おかげで世界に誇るシャープ亀山工場の液晶技術を中国は杭州に1兆円規模の工場を建て、V字回復しました。今回シャープの高価なマスクに日本人が殺到したのはご存知の通りです。

小児科学会の見解によりますと学校や保育園でのクラスターはないかあるとしても稀で、それよりも心理的圧迫による健康障害の方が問題としております。子供の感染者はいますけれども、一般的に特殊な疾患を除き健康な子供の場合重症化は少なく、子供の感染はほぼ全て家庭内感染です。学会では教育・保育・福祉施設の閉鎖は感染流行防止の効果は乏しく、子供の心身を脅かしていると警告しています。子供は屋外で距離をとった活動をさせて、オンラインでの勉学を充実させIT後進国を返上しなければなりません。

IMG_4283 また、歯科医院でのクラスターの発生がありましたが、スタッフ室で一緒に食事をとったことによるもので、診療室で院内感染は起きていません。コロナ対策には免疫力向上からも口腔ケアが大切で、江戸期の日本人は風通しのよい木造建築に住み、口臭の原因や細菌の培地になる舌の清掃もしておりました。実は徳川政権は豊臣秀吉による朝鮮出兵で国内 に蔓延した梅毒を鎖国により抑制し「赤ひげ」小石川養生所で知られているように、蘭学による西洋医学を取り入れ、天然痘の克服に努めました。

医療の最前線で働いているコロナウイルス感染外来の医療従事者はもちろん、感染のリスクが高い呼吸器内科医、耳鼻科医、歯科医、関連した看護師、歯科衛生士を守るべきです。医療崩壊を防ぐべきです。正確ではない感染者数で毎日一喜一憂するよりも、感染対策を施したうえで社会経済活動をしていかないといけません。このままだとコロナを克服した中国・韓国・台湾などに後れをとり、それでなくても日本はアジアの衰退途上国とされており、それが加速されます。コロナ対策に使った60兆円の国費はすべて次世代に莫大な借金として負担させることになるのですから。

わたしたちも原点に戻って、 コロナに立ち向かいましょう。

2019.02.25

歯周病と糖尿病など全身疾患との関連

歯周病は第6の糖尿病合併症といわれ、特に2型糖尿病では歯周治療が血糖コントロールの改善に有効である(糖尿病診療ガイドブック)ことが推奨されております。

本医療法人の理事長は糖尿病協会登録歯科医(第883号)であり、糖尿病治療に専門医と連携して対応しております。その他、動脈硬化症や冠動脈疾患、心内膜炎、誤嚥性肺炎、早期低体重児出産などに歯周病原菌が関与しており、各専門医と連携して歯周治療に対処しております。ご相談ください。

2019.01.01

謹賀新年 2019年元旦

大阪北部地震、西日本豪雨、台風、災害が続く日本列島でした。私も自動車事故の後遺症をかかえました。

昨春、ヤン・リンデ教授が久しぶりに来日講演をされました。このリンデ岡本浩先生の歯周病学コースに、重い手術器具とリンデの教科書を持って、東京へ通い詰めた若く熱き日々を思い出しました。

その折、かねてより訪れたかった鹿児島の知覧へ行ってきました。実は私の伯父が海軍士官として昭和18年にソロモン沖で戦死しております。帝国大学を出て温厚で文武に長けた青年でしたが、海軍のパイロットに志願し南太平洋を転戦、最後は敵艦に突撃されました。

知覧は武家屋敷も残る薩摩藩の城下町で、桜が満開で開聞岳が望まれ、こんな美しい所から沖縄へ向け飛び立ったと思うと涙を禁じえませんでした。改めて今も変わらない無責任な国策と人生について考えさせられました。

今年も皆様に希望の日がくることを祈っております。

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2018.04.15

総義歯 河原先生のセミナー

大阪で行われました河原英雄先生の総義歯セミナーに行ってきました。

理事長は若い時代より、故・納富哲夫先生、故・安部栄一郎先生、阿部晴彦先生、稲葉繁先生などに師事し、総義歯を得意分野にしてきましたが、河原英雄先生も若い時代より勉強家で先端医療を取り入れる臨床家として知られており、60の還暦を境に大分県の田舎へ引っ越され、高齢者の噛める入れ歯をボランティア的に安価で作ることに精力を注いでおられます。

材料は安価ですが、理論に裏付けられたしっかりとした義歯を作られました。噛むことができるようになると、寝たきり老人が歩けるようになるまで回復できるということが近年明らかになってきており、歯科医冥利に尽きると感服いたしました。

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2018.03.22

鹿児島知覧訪問

九州の学会の折、かねてより行きたかった鹿児島の知覧へ行ってきました。

実は私の伯父が海軍士官として昭和18年にソロモン沖で敵艦に突撃し戦死しております。帝国大学を出て将来を嘱望されていましたが、海軍のパイロットに志願し、南太平洋を転戦し、最後は敵艦に体当たりしたのです。温厚で文武に長けた優秀な方でしたので非常に惜しまれました。

知覧は薩摩藩の城下町で武家屋敷も残る素晴らしいところでした。桜が満開で開聞岳が望まれ、こんな美しいところから沖縄へ向けて飛び立ったのだと思うと涙を禁じ得ませんでした。特攻隊員は平均年齢21歳で、大学出身の方が多く、勝ち目のない戦局を全て理解したうえで飛び立ったのです。改めて今も変わらない無責任な国策と自分の人生について考えさせられる機会となりました。

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